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上マーケットは、バーンプリー郡のボーラーン100年マーケット、プラプラデーン郡のバーンナムプン水上マーケットなど、以前にもこのコーナーでいくつか紹介しています。いずれもバンコクの中心地からそれほど離れておらず交通アクセスも便利。それもそのはず、バンコクと隣り合わせの地区にあるのだから! 今回はすぐにでも行ってみたくなる水上マーケットをもうひとつご案内しましょう。バンコクから近いどころではなく、なんとバンコクの中にあるマーケット、タリンチャン水上マーケットです。

タリンチャン水上マーケットはバーンクンシー川の岸で開かれています。この川は“チャックプラ運河”の名前でも知られ、美しい自然の景観が残る河川のひとつ。バンコクの中にそんな場所があるなんて…と思っていますか? それなら、試しに行って大きく深呼吸してみてください。澄んだ空気が胸いっぱいに広がっていくのを実感できますよ。出かけるときに注意してほしいのは、このマーケットは土日のみということ。朝7時ごろから始まり、だいたい午後3、4時には閉めるお店が多いです。車で行く場合はタリンチャン市役所に駐車するといいでしょう。
舟に乗る前のマーケット正面にはアーチ型の大きなアーケードが広がっていて、その両側には小さな商店がびっしり! 主に地元の人たちが各々持ち寄ったものを販売しているようです。たとえば、お菓子や自家農園で収穫した季節感あふれる野菜や果物、昔ながらの味の濃いお惣菜。そして店の外には美しい草花や様々な手工芸品、リサイクル資源で作った物や昔のおもちゃから発明した物も。見てまわるだけのつもりが、いつのまにか真剣に見入ってしまうほど魅力的なものがいっぱいです。
   
両手で抱えきれないほどの買い物をしたら、お腹も空いてきますね。安心してください。ここの食べ物は他のどこにも負けないくらいのおいしさですよ。まずは岸辺にずらりと停まっている舟に乗り込み、くつろげる席を確保。どこに座っても好きな料理を注文できるシステムです。舟の後部に座っていても先頭部で売っている料理が食べたければ、そこに行って注文するだけ。ほどなくして熱々出来立ての料理が席まで運ばれてきます。料理を受け取ったらお金を払うのを忘れずに! そして、ここの料理には名前がありません。魚料理は、焼き魚、焼きガニ、焼きエビ、焼きイカ、焼き貝。大きさはあなたのお財布の中身に応じて選べます。大きければ大きいほどお値段は高くなっていますからね。濃い味がお好みなら、ラープやソムタム、ナムトック、ガイヤーンがいいでしょう。濃厚な味付けは知らず知らずのうちに涙が流れてしまうほど! 他にもクイッチャップ、クイッティアオルア、揚げ豆腐、スープがけカノムチーン、スープがけご飯などなどたくさんのものを食べることができます。このコラムでいくら詳しく説明したところで、すべてを知ることは不可能。本当かどうか知りたければ、自分で確かめに行くしかないですね!
観光客向けツアーも多数用意されています。バーンチュアックナン運河巡り、自然鑑賞、河川両岸で暮らすタリンチャン住民の暮らしぶりを見学、蘭園見学、ラッターニン運河からバンコクノーイ運河巡り、トンブリー・蛇ファーム観光、パークナーム寺での魚の餌やりなど。時間にあわせて選んでみるのもいいでしょう。
 
 
 
 
DATA
タリンチャン水上マーケット

時間:9:30~16:15ごろ 土日のみ
乗船料金:大人90~150バーツ、子ども50~60バーツ
※コースによって料金が変わります