観光 | バンコク情報 | バンコク貝殻博物館
 
バンコク貝殻博物館
2009年1月にオープンしたバンコク貝殻博物館をご紹介しましょう。シーロム・ソイ23の入口にあり、建物の上部には博物館のシンボル、大きな貝殻があしらわれているのでひと目でそれと気づきます。この博物館は貝をこよなく愛する貝博士、ジョーム氏(ソムワン パタマカンティン)によって建てられました。彼は人気テレビ番組「フェーンパンテー」の貝殻編で2年連続高得点を獲得し優勝したほどの貝殻愛好家です。プーケットのラーワイビーチにある貝殻博物館のオーナー、ソムヌック・パタマカンティン氏の子息としても知られています。
3階建ての館内には世界中から集められた600種以上、総数にして数万個の貝殻が種類別に展示されています。1階では珍しい大小の貝殻を詳細な解説とともに鑑賞することができます。では巻貝の仲間たちから紹介しましょう。ホイチュックプラフマと呼ばれるこの貝は、底からてっぺんまでプラフマー神の髪のように巻いているためこの名がつけられました。ホラ貝科のホイサントゥレー、ホイサンゴップ、そしてジャコガイ科の世界一大きな二枚貝のオオジャコガイがあります。これは巨大なヤリイカの一種で体重300kgもあり、ひとつの体に男女両性をもちあわせています。ガトゥーイ貝(ガトゥーイ=タイ語でオカマを意味)といったところでしょうか。この博物館には珍しい巨大なジャコガイの他、インドパシフィック海の浅瀬に生息するサンゴ礁も展示されています。
2階に上がってまず目にするのは、ドイツで道路建設中に偶然掘り当てられたという古代ジュラシック期、つまり1億8000万年前の化石です。その他にもホイグアンチャーン ホイピーンカーオ ホイプリアンチョヒンヤック、宗教儀式で使われるホイサンモンコン科の貝、ホイサンヤックチーン科のサンタムターンなどなど実にさまざまな貝が展示されています。

多種多様な貝殻を展示する各コーナー
多種多様な貝殻を展示する各コーナー
貝殻博物館外観 貝殻博物館外観
貝殻博物館外観
貝殻博物館外観
   
最上階の3階に上がると、まずチュラポーン王女殿下が描かれた絵画に魅了されるでしょう。それはテレビ番組「フェーンパンテー」の貝殻編のコンテストで栄誉ある賞を受賞されたとても美しい絵画です。この他にも、モロッコのアイムサール県アトラス山脈で発見された3億5千万年以上前のゴニアタイト(古代アンモナイトの一種)の化石群も展示されています。別の種類の貝殻では、ホイサンピーク科のホイチャックティーン、ホイメーンポン、ホイムーナーン、ホイチャックナーラーイ、そして他に見劣りしないホイサンナーム科の貝殻も。それから、水深数百メートルから数千メートルに生息するため探すことが非常に難しく、コレクターに大変人気の高いホイノムサーオナムルック科のホイノムサーオパークローンの特設コーナーもあります。ほかにも、淡水に生息する貝殻、たとえばテーンテーンイカー湖のホイノムナーム、ホイガーププム、ホイルアビン、そしてホイガープ、ホイドゥアイガイダム等や、世界でも巨大貝殻種に属する中国のホイガープナムチュートヤックの展示コーナーも魅力的です。
世界の貝殻について興味をもたれたあなた、ぜひ一度この博物館に足を運んでみてはいかがでしょうか。そうすればあなたも貝博士になれること間違いありません。貝殻ネタでお友だち相手にホラを吹き続けても3日や7日では語りつくせないですよ。
 
貝殻博物館 館内
1, 2, 5.  多種多様な貝殻を展示する各コーナー
3. 古代ジュラシック期、1億8千万年前の巨大な化石
4. モロッコ、アイムーサール県アトラス山脈で発見された3億5千万年以上前のゴニアタイト化石群(古代アンモナイトの一種)
 
 
DATA
バンコク貝殻博物館

●住所:1043 Silom Rd, Si Lom, BangRak, Bangkok, 10500
(ルートゥシン病院交差点角)
●料金:タイ人100バーツ、外国人200バーツ
●時間:毎日10:00~21:00
●TEL:+66-(2)-234-0291
●交通:公共バス1番、15番77番またはBTS「スラサック駅」「サパーンタークシン駅」下車