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ミャンマー風の寺院が目立つ町。ワット・マハーワン
ミャンマー風の寺院が目立つ町。ワット・マハーワン
 


人力サムローの数は激減した
人力サムローの数は激減した
本人か? と思ってしまう高僧のレプリカ。ワット・プラシン
本人か? と思ってしまう高僧のレプリカ。ワット・プラシン

 6月のチェンマイは静かだった。東日本大震災の影響で日本からの旅行者は期待できず、欧米のバケーションはまだ始まっていないから、外国人旅行者が非常に少なかった。タイ人は4月から5月にかけて繰り返された連休と新入学シーズンでお金を使い切り、節約モードに入っていて旅行どころではない様子だ。雨期の間は目立ったイベントもなく、全般に観光客が集まりにくいから、これはやむを得ないことでもある。

増えない外国からの観光客数
 しかし、理由はそれだけでもないようだった。外国人がタイにやってきても、ほとんどはバンコクから南部のビーチリゾートを目指してしまい、北部には来なくなったという。現地の期待は大陸からの中国人観光客だが、期待したほど集まらないため鳴り物入りで始められたナイトサファリが閉園するとの噂がささやかれ始めている。チェンマイ動物園のパンダは健在だが、それだけでは世界から客を集められないのも事実である。
  チェンマイは落ち着きがあって心休まる場所ではあるが、現代の観光客には刺激が乏しいのかもしれない。寺院はバンコクでも拝観できるし、象と遊べる施設も増えた。山や滝は南部の国立公園にもあるから、北か南のどちらかを選べと言われたら、旅行者たちは美しい海のある南部の島々に行ってしまうのかもしれない。

ロングステイヤーには根強い人気
 外国人観光客は多くなかったが、居着いていると思われる外国人はよく目にした。違いはそれとなくわかるもので、多くは高齢の白人男性だったが、タイ人パートナーと仲良く歩いている姿もよく見かけた。母国を離れてこの地で暮らすと決めた人たちは以前より確実に増えており、それらしき日本人の姿も目に付いた。
  チェンマイはホテルの多い街だが、ここ数年で非常に多くのホテルが新規にオープンし、さらに増える予定があるらしい。タクシン元首相の力もあったようだが、最近は観光客の激減で運営に四苦八苦しているところが多いとも聞く。それならば、むやみにホテルを増やすより、外国人のリタイヤ組や長期滞在者に向けたアパートやマンションを増やしてみたらどうだろうか。現状を見ていると、そのほうが集客につながるように思うのだが。
  ともあれチェンマイはしっとりとした大人の魅力のある街だ。飽きずに長く暮らすためには、あまり派手さのないほうがいい。海外移住を検討している人は、試験的にここチェンマイで暮らしてみてはどうだろう。ビーチリゾートも魅力的だが、日本人にはこちらの空気が合うかもしれない。
チェンマイ
県名 チェンマイ
行き方
バンコクからの空路はタイ航空、バンコク・エアウエイズ、エア・アジアなど数社が運行中。バスはVIPからノンエアコンまで、全クラスがモーチット北バスターミナルとアーケード(チェンマイのバスターミナル)を往復。鉄道はフアラムポーン駅から特急、急行、スプリンターが出ている。

*内容については取材当時のデータとなりますのでご了承ください。