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1杯の唐辛子で逮捕された14歳少年

【ラーチャブリー】

タイ中部の都市・ラーチャブリーにあるヌードル屋「ジェイケー」で、“1杯の唐辛子”を巡る珍事件が発生した。

 ルンサワー・マンマニーという14歳の少年が、姉と友人を含めた6人でヌードルを食べていた時のこと。ルンサワーは自分が食べ終わったあと、からかい目的でスプーンに山盛りの唐辛子を1杯姉の器に入れ、「食べろ」と勧めたが姉は口をつけなかった。代金を払うときになり、店長のワーサナー・ブーンロッに「10バーツ払え」と唐辛子分の料金を余計に請求され、ルンサワーはそれに従った。しかしワーサナーの怒りは収まらず口論になり、ついには警察に訴えられ、ルンサワーは「器物破損」の容疑で逮捕されてしまった。

 周囲からは「ルンサワーは水泳でタイ代表選手になれそうなほどの成績を納めている。将来有望な子供を唐辛子1杯くらいのことで逮捕するなんて大人げない」とルンサワーを弁護する声が多く出ている。これに対しワーサナーは「叱ったときに反省するどころか、子供たちはどなってきた。悪いことは悪いときちんと反省させないとダメなのではないか」と一歩も引かない。

 現在、少年院に収容されているルンサワーを釈放するため、姉はマスコミの前に登場し「10バーツ払ったのに逮捕するなんておかしい。弟を釈放して」と訴えかけている。また、ルンサワーが通う学校も彼の成績証明書などを警察に提出し、釈放を呼びかけている。

 騒ぎを受け、ルンサワーの父親はワーサナーと話し合いの場を設けた。これにより、ようやくお互いの和解に向けて話が進み始めたという。

(2005年4月25日-タイ)