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霊に取り憑かれたタンスが宝くじを当てる!?

 今、ペチャブーン県で、とあるタンスが話題になっている。なんとそのタンスには幽霊が宿っていて、宝くじの当たり番号を教えてくれるというのだ。

 最初にこのタンスを買ったのはシャリアオインマーさんという80歳のおじいさん。4年前、東北地方からやってきた業者から1000バーツちょっとでタンスを購入した。ところがそのとたん家の中の問題が増え、奥さんが倒れてしまった。その時はまだタンスのせいだとは思わなかったシャリアオインマーさん。だが、今年4月のある夜、寝ようとしたところタンスの中に誰か人がいて暴れているような音がした。気のせいかとも思ったが、またタンスの中から物音が聞こえてきたため、タンスをお寺に持っていった。「たぶん、妻が倒れたのもこのタンスのせいだろう。おそらく、このタンスは棺桶の蓋を使って作ったんじゃないだろうか」とシャリオアインマーさんは推測している。

 タンスを持ち込まれたお寺の僧侶も、持ち込まれた日の夜にタンスの中から女の人の泣き声がするのを聞いた。それで、そのタンスを誰も寝泊まりすることのない部屋に置くことにしたが、タンスに幽霊が住んでいるという噂を聞きつけた市民たちが宝くじを買うためにお寺に集まってきた。実際に宝くじに当たった人もいる。日に日に人は増える一方で、宝くじ業者が屋台を出すわ、食べ物の屋台も出るわで、お寺の周りは連日お祭り状態。このタンスを霊視した霊能者によると、「このタンスには首を切られて殺された女性の霊が憑いている」んだとか。

 宝くじの数字を見る方法は、まず白い粉を手にまぶし、両手でタンスを触ると数字が見えてくるという。今、人気がある数字は「714」と「94」らしい。

 日本の感覚では、「なぜ、幽霊と宝くじが結びつくのか」と疑問に思うし、そんな呪われたタンスになど近寄りたくもないものだが、タイ人にとっては「幽霊=宝くじ」になるらしい。なぜなら、「霊はすべての次元を知る存在だから、宝くじの数字も見える」んだそうだ。うーん、それも一理あるかもしれないが、殺されてこの世に恨みや未練を持っているかもしれない霊に対し「宝くじの当たり数字を教えてください」なんてお願いに行くタイ人の感覚は、日本人にはちょっと理解しがたい点かも。

(2005年5月31日-タイ)