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有名政治家のひとり息子がデング出血熱で亡くなる

 スラータニー県に住むパシャティパ党の政治家サニ・ルーッガイ氏のひとり息子、スティナンガイルー(通称ノンノン)くん7歳が、6日の早朝スラータニー病院で息を引き取った。原因はデング出血熱だった。ルーッガイ氏と妻のシュティナンさんはとてもショックを受け、嘆き悲しんでいる。

 ノンノンの体に異変が起きたのは6月1日。息子の高熱に気付いたルーッガイ氏は病院に連れて行ったが、その時は熱が下がったため帰宅した。ところが2日になって再び熱が上がったため、スラータニー病院へ連れていくとすでに出血症状がみられるなど重病化しており、そのままICUで集中治療を受けることになったという。デング出血熱に感染した影響で、他の病気も引き起こされ、治療の甲斐なく6日の5時に亡くなってしまった。

 ルーッガイ氏は「子供は感染しやすく、重症化もしやすい。政府には真剣にデング熱の対策を考えてほしい」と訴えた。また、母親のシュティナンさんは、「息子は今まで健康な子でした。いつも一緒に寝て起きたら元気に学校へ行っていたのに、いったいどこで感染したのかわかりません」と泣きながら語ってくれた。

 ノンノンの通っていた学校では、以前蚊避けの対策のして蚊避けのスプレーを散布しており、理事長のアーポン・リッタパーン氏も「いったいどこで感染したのだろう。他の生徒のためににも対策を考えなくては」と首をひねるばかりだ。

 タイでのデング熱の感染者は2003年の1月〜5月の患者は1万7000人だったのが、今年の同じ時期の感染者は8000人と大幅に減少している。また、死亡率も0.1%に低下している。デング熱のワクチンは現在開発段階の状態だが、2008〜9年頃には完成する予定だという。現在は治療方法がないが、ワクチンが開発されれば、大幅に死亡者を減らすことが可能だ。

 厚生労働省のスッチャイ・ジャルンラッタークン氏は「デング熱は予防することができる病気です。まずは蚊の生息状況を調べます」と語った。各地の蚊の生息状況を調べる担当者は「ミスター・デング熱」と呼ばれるデング熱のエキスパート。住民たちにデング熱を防ぐための説明もしていくという。

 デング熱は旅行者も無関係ではない。タイをはじめとする東南アジアへ出かける際はくれぐれも蚊に刺されないように気を付けよう。

(2005年6月8日-タイ)

デング熱とは

http://katei.health.yahoo.co.jp/katei/bin/detail?sc=ST090110&dn=2