当時13歳のタイ人少女を売春斡旋評者に230万円で売り渡したとして、警視庁少年育成課は児童買春・ポルノ処罰法違反(買春目的人身売買)などの疑いで、ブローカー2人を逮捕した。逮捕されたのはタイ人ホステス、ピンゲーウ・グリッサニー容疑者(24)=神奈川県愛川町と、会社員、白鳥清容疑者(65)=東京都日野市。
外国人少女が被害者となる人身売買の摘発は全国初となる。ピンゲーウ容疑者は平成14年10月ごろタイで少女を買い受け、新宿の飲食店で、斡旋業者となっていた40代のタイ人の女に230万円で売り渡し、その後白鳥容疑者とこの女が共謀し、少女に売春をさせていた疑い。
少女はタイ北部の農村出身で、「日本に行けば稼げる」と持ちかけられ来日した。「同じくらいの年の女の子と一緒に日本に連れてこられた」と話しており、背後に大規模な斡旋業者があると見られている。少女は宇都宮、松戸、都内などで約200人と売春させられていた。売春で稼いだ金額のほとんどは白鳥容疑者に巻き上げられており、タイに住む家族への3万円分の仕送り分と生活費しか受け取っていなかったという。少女は昨年4月、杉並区にいたところを出入国管理法違反の容疑で逮捕され、強制送還。現在はバンコクの保護施設に収容されている。
この少女のように人身売買によって来日する女性が後を絶たない。保護されたあとも、こういった女性の精神的ダメージは相当なものだという。
(2005年7月5日-日本)