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嫉妬から僧侶が女性を殺害

 普段はのどかなカンチャナブリー県ターンムアン市のさとうきび畑で、女性と思われる左足や胴の部分などのバラバラ死体が発見された。死体はすでに腐敗しており、死後5〜6日ほど経過していた。警察が取り調べたところによると、殺害された女性は市内で美容室を経営していたシリペーン・シーチャンさん(35)、容疑者はなんと僧侶と、その小間使いだった。

 容疑者の僧侶はノンサムローン寺のサウワーン・ノンタテトー(76)。サウワーンは、様々な薬草を用いて病気を治すことで有名だったという。複数の証言によると、この僧侶とシリペーンさんには男女の関係があった模様。ある証言者によると、僧侶はシリペーンさんのために100万バーツ以上もの大金を貢ぎ、美容室を開く際の資本金や車、バイクなども買い与えていたという。ところがシリペーンさんは、タイの伝統舞踊リケイの俳優と親しい関係になっており、これを知った僧侶は激怒していた。

 もう1人の証言者はシリペーンさんの親戚。事件当日の14日20時頃、僧侶に「シリペーンを迎えに行ってくれないか」と言われ、実際にバイクでシリペーンさんを迎えに行ったという。「美容室まで彼女を迎えに行き、事件のあったさとうきび畑の近くで降ろしました。でも、そのあとシリペーンの行方がわからなかくなってしまったんです」と話した。

 この証言をもとに20日朝、警察は僧侶の住む寺を家宅捜索した。すると、僧侶の部屋から11ミリの銃弾、殺害当日シリペーンさんが着ていたと思われる黄色いTシャツ、血痕のついた僧衣が見つかったため、任意同行で連行し、取り調べをした。僧侶は最初はすべて否認していたが、取り調べていくうちに殺害したことを告白した。殺害に加担したと見られる小間使いのジャカパン・ルーコム(24)はシリペーンさんの差殺害については否認している。しかし、「14日に僧侶に呼ばれて、シリペーンを殺してくれと言われた。理由は自分から離れて俳優と付き合っていて、自分が買い与えた車をこの俳優にあげてしまったからと。殺害する代金として25,500バーツをもらったが、そのお金で銃と携帯を買った。シリペーンさんを現場に連れてきた親戚を口封じのために殺す約束をしたが、銃が当たらなかったのでそのまま家に帰ってきた。だから俺は誰も殺していない」と話している。

 その後殺害現場を捜索すると、銃弾の痕が残っている頭蓋骨、右手、左足、肥料袋1枚、ビニール袋6枚、銃弾が見つかった。被害者を呼び出し、銃で殺害し、死体をバラバラに切って袋に入れて放置するという計画的な犯行だったことをうかがわせた。

(2005年7月21日-タイ)