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借金返済のため、ネット上で腎臓売買する人が増加中

 借金返済のため「腎臓を売ります」と、インターネット上に書き込みする人が増えている。「http://www.udonthani.com/」というサイトには、25歳〜40歳までの男女が書き込んでおり、いかに自分が健康で元気かをアピールする文章と、電話番号やEメールなどの連絡先が書き込まれていた。腎臓売買は大体メールのやりとりで交渉することが多い。

「借金返済のために腎臓を売りたい」と、サイトに書き込みをしていたノンタブリー県に住む35歳の男性とコンタクトを取ることができた。男性は結婚しているが子供はいない。彼は5年前に友人と建設会社を興したが、信用していた友人に騙され、お金と車2台を盗まれた上に600万バーツもの多額の借金を背負うはめになってしまったという。それでもめげず、妻と2人でエアコンを取り付ける会社を設立してなりふり構わず働いた結果、借金は90万バーツにまで減った。しかし、90万バーツを完済するにはまだまだ時間がかかる。そんな時、100万〜800万バーツで腎臓が売れるということを知った。そして、7月6日に意を決してインターネットの掲示板に書き込んだ。「腎臓が片っぽないくらい、日常生活には何の支障もない。腎臓を片っぽ取ったら6ヶ月ほど安静にしていなくてはならなないが、幸い今の仕事はそれほど体力も消耗しないし従業員も3人いる。だから腎臓を売ることにした。妻には反対されたけどね」と、男性。彼の腎臓を売る条件は、腎臓代以外に手術費と2年間の医療費を出してくれる人。最低でも150万バーツはほしいと、彼は言う。

 内臓を売るのは法律的に禁止されている。しかし、「病気の遠い親戚のためにあげる」と言えば、暗黙の了解で腎臓の摘出を行う病院もある。また、違法行為とはいえ、重篤な病気の患者を助けることにもなるため、良いことなのか悪いことなのかの判断がつきにくい。

 男性に腎臓を片方取るのは怖くないですか? と質問すると、彼はこう答えた。「怖くなんかないさ。腎臓を売るのは違法行為かもしれないけど、相手は病気を治すことができるし、僕は借金を返済することができる。手術が終われば僕は家に帰ることができるんだ。何も問題ない。もし、手術をしたことで僕が死んだとしても、お金は残る。お金がたくさん入って借金が消えて、妻が幸せになってくれさえすればそれでいい。毎晩、寝ている妻を見るととても心配になるんだ。借金がなくなり、妻が元気で幸せでいてさえくれれば、自分は幸せだ」

(2005年7月22日-タイ)