保護された犬たちの運命
ナコーンパノム県にある犬の保護施設には、135匹の犬が保護されている。ここで保護されているのは、犬を食料として売る業者から保護してきた犬たちで、もともとは500匹いたという。ところが劣悪な環境が原因で病気になる犬が多く、135匹に減少してしまった。
犬が保護されている檻を見せてもらうと、狭い場所に何匹も押し込められ、自由に動き回ることはできない様子。犬たちは一様にやせていて傷だらけ。おそらくストレスが原因で犬同士で噛み合うことが多いのだろう。病気でほとんど動かない犬も多く、まだ力が残っている犬は大きな声でずっと吠え続けていてとてもうるさかった。昼も夜も吠え続ける犬たちのおかげで、周辺に住む住民たちは夜も眠れない状態が続いているという。夜は周辺の電気をすべて消して寝かせようとしたが効果はなかった。保護施設の所長は犬たちをもっと自由に楽にしてあげたいと思っているが、政府からの援助がまったくないため身動きが取れない状態。「犬たちにエサを寄付したい人がいればぜひ寄付してほしい」と所長。
犬たちは保護されていなければラオスへ食料として売り飛ばされる運命だった。そしてラオスからさらにベトナムへと売り飛ばされる。ここ1年間でそういった違法業者たちが次々と警察に捕まっている。食料として殺される運命を逃れたのものの、犬たちにとっては過酷な状況が続いている。
(2005年8月17日-タイ)